ChatGPTを使用して、「質問と関係ない答えが返ってきた」「質問に対して不十分な答えが返ってきた」「今までの会話の流れが無視された回答だった」などの経験があると思います。
そのままの会話の流れから会話を誘導して欲しい答えを導くことができることがChatGPTの強みでもあるが、、初めから答えを欲しい時もあります。
その時、どのように欲しい答えを限定していくのかを解説しました。
ChatGPTとは？
「ChatGPT」はアメリカの新興企業 OpenAIが公開した自然な文章を生成する人工知能（AI）です。
2022年に公開されました。
OpenAIは、2015年にイーロン・マスク氏らによって設立された非営利団体で、現在マスク氏は役員を辞任していますが、資金の提供を続けています。
ChatGPTには、インターネット上の大量のテキストデータを参照・学習した、GPT-3という人工知能が搭載されており、質問を入力すると、チャット形式でその内容に対し、かなり正確な回答をしてくれます。
質問回答だけはなく、コードの生成や、文章の要約や添削、人生相談や他愛も無い会話にも対応してくれるなど、まるで人間が答えているような自然チャットも楽しむことができます。
勢いを増したサービスは、リリース後わずか2か月でユーザー数1億人を突破し、2023年に入ると米Microsoftが開発元のOpenAIに対して100億ドルを投資することが報じられるなど、機能面だけでなく成長性でも注目されています。
ChatGPTの始め方
Chat GPTの始め方を説明します。
【OpenAI】のサイトにアクセスします。
画面左下【TRY CHATGPT】をクリックします。
【Sign Up】をクリックします。
この後は指示通りに名前と電話番号を入力し、ショートメールの認証コードを入力します。
↓簡単に登録できます。わからなければ、下記を参考にしてください。↓
ChatGPTへの質問（プロンプト）とは
ChatGPTを使用したり調べるとプロンプトという単語を目にします。
プロンプトとは、ChatGPTなどのAI言語モデルに質問や指示を与える際に使用する言葉やフレーズです。
プロンプトはAIとのコミュニケーションを円滑に進めるための入力文で、これによりAIは適切な回答や情報を提供できるようになります。
プログラムの専門知識がない人でも、明確かつ簡潔なプロンプトを入力することで、ChatGPTを効果的に活用できます。
プロンプトは、質問や要望を具体的に伝えるための重要な手段となります。
要するに、質問の仕方で、ChatGPTをより使いこなすことができるということです。
ChatGPTの仕組み
ChatGPTの仕組みは
手前の文字に、確率的にありそうな続きの文字をどんどん繋げていくAI
例） 昔々、あるところに （最も確率が高い次の文は・・・） お爺さんとお婆さんが （最も確率が高い次の文は・・・） 暮らしていました。
このAIに、5兆語ぐらいトレーニングしたら、なんかとても頭が良くなりました。
手前の文字に、確率的にありそうな文字をどんどん繋げていくだけで、人間よりも賢そうな文章を生成することができるようになりました。
しかし、これは
・手前の後に続きそうな単語を繋げているだけ
・真の意味の知性ではない
会話しているように見えるけど、
手前の会話の過去ログに、確率的に続きそうな文を繋げているだけ
ChatGPTの注意点
手前の後に続きそうな単語を繋げているだけ
つまり
極端な知識やアイデアは出してくれない。
例えば、「タイトル案を頂戴」と言っても、無難なタイトル案しかくれない。
つまり
真実の保証はない
自分が知らない分野でも、「一番確率が高そうな文章」を繋げているだけなので、自然と嘘や知ったかぶりをする。
ネットのテキストから学習している。
つまり
世に出回ってない情報は含まれていない。
開発された2021年より未来の情報は把握していない。
つまり
みんなの持つ偏見は、「確率的に高い情報」として生成される。
ChatGPTをうまく使うコツ
まず、ChatGPTは「確率上一番あり得そうなもの」を答える。
「確率上ありえそう＝無難な返答」
「リンゴについておしえて？」と聞くと
wikipediaに書いてそうなことを教えてくれます。
しかし、リンゴとは
リンゴ（フルーツ）
リンゴ（聖書）
アップルコンピュータ
椎名林檎
色々な可能性があるが、「一番あり得そう」な答えを返してきます。
「宗教におけるリンゴの位置付けとは？」と聞くと
空間を絞れば、その空間で最も可能性の高い答えが得られる。
様々な条件で、GPTの可能性空間を限定すれば、答えの品質や方向性をコントロールできる。
回答の可能性の空間を限定しよう
文脈や前提情報を与える
この商品の特徴は、A, B, Cです。
この章の内容は以下のようなものです。
これは、XXXを前提としてます。
役割を与えて限定する
プロフェッショナルなライターとして
あなたは、売れっ子のコピーライターです
小学校の先生として答えてください
品質を限定する
エモいブログのタイトルを
簡潔で明快なレビューを
小学3年生にもわかる解説を
深津式プロンプト・システム
この深津式プロンプト・システムが最高で使いやすいです。
この記事も深津式プロンプト・システムを考案した深津さんを参考にしました。
深津式プロンプト・システム # 命令書： あなたは、プロの■■です。 以下の制約条件と入力文をもとに、最高の●●を出力してください。 # 制約条件 ・○○○ ・○○○ ・○○○ # 入力文: <ここに入力文章> # 出力文:
・ロールを明確にする
・入力から出力を作ることを明確にする
・何を出力するかを明確にする
・マークアップ言語を用いて、本文でない部分を明確にする
・命令を箇条書きで明快にする
・様々なワードで、AIの出力しうる空間を、積極的に狭くしていく
さらに限定するうまい使い方
タイトルを生成する前にタイトルにとって大事なものをChatGPTに上げてもらう。
この後に条件を入力する大切な条件を引き継がれて、より洗練された文章が生成される可能性が高くなります。
先に限定する内容をChatGPTに答えさせるだけなので簡単で、かつ効果的です。
足りない情報があるか聞き返してもらう
このタスクで最高の結果を出すために、追加の情報が必要な場合は、質問をしてください。
（この情報で足りなければ、何が必要か教えて。）
追加情報をAIに教えてもらうことで効率が上がります。
質問を出させてその質問をする
専門家の観点から、この案を改善するにはどんな事を訊くべきですか？
と質問リストを出させて
では、それらの質問に具体的なアイデアで答えてください。
と質問をする。
専門家の観点から、この案を改善するにはどんな事を訊くべきですか？
では、それらの質問に具体的なアイデアで答えてください。
さらに限定した質問をするとより精度が高い答えが返ってきます。
効率よく読書する質問
1. 全体を要約
2. 本を理解するための質問を考えてもらう
3. テーブル形式でキーポイントを整理
4. ChatGPTに著者になりきってもらい対談
全体を要約
あなたはプロの作家です。 指定した本についてわかりやすく解説したり、質問したりします。 今回は太宰治の人間失格について要約してください。
本を理解するための質問を考えてもらう
この本を深く理解するために、するべき質問を５つ挙げてください。
テーブル形式でキーポイントを整理
以下のテーブルフォーマットで本書の重要な内容を構造的に要約して下さい。
culumn=章のタイトル、重要な箇所の引用
その際に、以下のルールに従って下さい。
・各章ごとに最低1項目以上の引用を提示する。
ChatGPTに著者になりきってもらい対談
著者とに対話にして理解を深めたいと思っています。 あなたは完全に太宰治になりきって、太宰治として発言したり、質問したりしてください。
質問に対する質問
『あなたはOpenAIの高度な言語モデルであるGPT-4です。今日、あなたの仕事はGPT-4のプロンプトを生成することです。あなたは、「（好きなテーマを入れてください）」についての最適なプロンプトを生成することができますか？』
疑問に対する質問
あなたは、すべての本を持っている最も賢い図書司書です。私がいくつかの質問をします。あなたの仕事は、その質問に対して関連する本の一節を回答することです。例えば、文章、本の名前、使い方、重要な学習事項などです。よろしいでしょうか？
履歴書に対する質問
履歴書の編集者として活動してください。私の現在の履歴書の内容をお伝えしますので、その履歴書に誤りや改善点がないかどうか、見直してください。誤字脱字、文法ミス、書式の問題などを探し、履歴書全体のわかりやすさや効果を高めるための変更を提案してください。また、履歴書の内容についても、情報が明確かつ論理的に表現されているか、私のスキルや経験を効果的に伝えているかなどのフィードバックをする必要があります。間違いの指摘と修正に加え、履歴書全体の構成や構成についての改善も提案してください。編集は徹底的に行い、フォーマット、レイアウト、内容など、履歴書の関連するすべての面をカバーするようにしてください。個人的な意見や好みは含まず、履歴書の書き方に関するベストプラクティスや業界標準に焦点を当てた編集をお願いします。
ビジネスのアイデアに対する質問
「英語教育サービス（特定のテーマ）に関するビジネスアイデア（何を）を一緒に考えてください。あなたは、より多くのアイデアを生み出す（ゴール）ために２０以上の質問（いくつ欲しいか）を自分に投げかけ、それらに答えていってください（依頼）。」 ポイントは、 1. 何を 2. 特定のテーマ 3. 新しいアイデアをいくつ欲しいか 4. ゴール 5. 依頼 を含めることです。
英語で質問する
英語で命令したほうがさらに確率を上げることができます。
英語で質問して、出てきた情報をDeepLで翻訳したほうがより質の良い情報が得ることができます。
まとめ
深津式プロンプト・システム # 命令書： あなたは、プロの■■です。 以下の制約条件と入力文をもとに、最高の●●を出力してください。 # 制約条件 ・○○○ ・○○○ ・○○○ # 入力文: <ここに入力文章> # 出力文:
・限定して欲しい答えをもらう
・わからなければ、AIにきく
まだ、自然な文章を生成する人工知能（AI)であるChatGPTを登録してない人は無料なので登録するのをお勧めします。
ChatGPT Plusへの登録方法は下記サイトを参照してください。
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